為替デリバティブ
為替デリバティブ
本来為替デリバティブはリスク回避の金融派生商品ですが、その仕組みを逆手に取ったギャンブル的商法が行われ被害も後を絶ちません。安易な考えでこの商法に手を出さないためにも、しっかりとした知識が必要です。
為替デリバティブ取引とは
「為替デリバティブ」と言う言葉は知ってますか?
「為替」という単語は知っているけれども、為替デリバティブを正確に説明できる人は少ないのではないでしょうか。
ではいったい「為替デリバティブ」とはどういう事なのでしょう。
ある時期における金融取引や商品売買において、その時期の為替相場の変動によって発生する不確実さがありますが、その不確実さのリスクを回避する為に誕生した金融商品の事を総称して為替デリバティブと呼びます。
また「デリバティブ」と言う言葉の意味は、商品を購入した後、数ヶ月もしくは数年経った未来において価格が変わってしまい、下落すれば損ですが下落しても損をしないような契約を指しています。
為替もデリバティブも普段使わない言葉ばかりで分かりにくい面もありますが、実例で説明します。
ある輸出業を営んでいる会社があり、この先円高が続くことで含み損をしてしまう可能性があると判断した時に、円安状態の相場で将来ドルを売る契約をします。
決済は将来のある時点でドルで行われますが、その決済時が現状より円高になっていると、受け取ったドルを円に替えた時に受け取れる円が少なくなってしまいます。
しかし円安の相場の状態で将来のドル売りを契約しておくことで、為替変動の影響を受けることなく円に交換することが約束されるいう仕組みです。
このような為替変動による差損を防ぐのが為替デリバティブです。
普段から変動相場という通貨の流れを理解していないと、上げ下げがどのように影響するのか理解し難いですね。
本来の為替デリバティブは、一般社員と言うより、実際に決済を行う担当者や経営者の方が知って置くべき知識です。
今後はグローバル社会において、様々な通貨での決済が必要になってくるでしょう。
ご自身の会社がなるべく損をしないような取引をする為にも、為替デリバティブの知識は必要となってきます。
このシステムは為替変動による差損を回避することを目的としており、素人が安易に差額による利益を狙うのは危険です。
その為には、為替デリバティブに対してしっかりとした教養を身につけなければなりませんね。
為替デリバティブ 被害
為替デリバティブによる被害例を説明します。
【例】
円安が進行していた数年前に、あまりに円安になると輸入業者は仕入れに対して負担額が大きくなってしまいます。
この事態を銀行から指摘され、負担が増えないようにと為替デリバティブを銀行から購入しました。
しかし情勢は変わって為替相場は円高の方へ振れ、2012年現在においてもまだ円高傾向が止まりません。
為替デリバティブの決まりとしては一定のオプションを定期的に購入することになっている為、毎月毎月数百万円の損害を出し続けることになってしまいました。
なんとか契約を解約したいと試みましたが、為替デリバティブを中途解約する場合は、多額の違約金の支払い義務があり、八方塞がりとなってしまった。
【解決策】
この輸入業者は弁護士に相談したところ、金融ADR制度の活用をする事となりました。
この制度を活用することにより毎月支払わなければならないオプションのお金も、中途解約に必要なお金の支払いもいらなくなりました。
【学べる事】
一度交わした為替デリバティブ契約だからと諦めないで、弁護士等に相談してみる事です。
この他にも違約金が減額になったケースなどの例もあるようですね。
為替デリバティブ 損失
なぜ為替デリバティブで損をしてしまうのか、その構造について例を挙げて説明したいと思います。
分かりやすい例として現在の為替相場を1ドル100円とします。
現在から過去の時点で為替デリバティブの取引開始時にストライクプライスを1ドル110円、購入単位を10万ドルとしていた時、契約者は毎月銀行から行使期日に1,100万円(110円×10万ドル)を支払ってドルを購入する事となります。
毎月1,100万円の支払いは大変ですよね?
ですので、今月買ったドルをすぐに円に交換して翌月のドル購入資金に当てるのですが、今現在の為替相場が先ほど言った1ドル100円であると、100円×10万ドル=1000万円にしかならず、買った時点と今では100万円の差が出てしまい、現実的に100万円分を損する事になります。
この100万円は自分たちが補てんしなければならなく、更に翌月になれば銀行から10万ドルを買わなければいけません。
逆に円安に振れた場合、ストライクプライスよりも円安傾向であるので1ドル120円としましょう。
この場合は120円×10万ドルとなる訳ですから1200万円に円転出来るという事となります。
従って1200万円-1100万円で100万円の利益を得られる事になります。
先ほどの例に戻りますが、1100万円で購入したものを1000万で売るということは、一瞬にして100万円をドブに捨ててしまう事と変わりません。
今後円高傾向が続く限り、または契約期間が終了するまでこの状態は続くわけですから、とんでもないことです。
このように円高になればなるほど損失が増大し、契約者側は泣きを見るハメになってしまいます。
これが本来はリスク回避のための為替デリバティブが、損失を出してしまう構造となっています。
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